
秋の大型連休、シルバーウィーク。どこもかしこも混雑するのは分かってはいるが、せっかくの大型連休。やはり出かけたい。
今月2度目となる本州へ、車で大移動旅をすることにした(1回目は、9月初めに車で静岡の夏フェスへ)。
まず目指すは、岐阜県の世界遺産、「白川郷」。その後、古い町並みの残る高山を巡り、最後は兵庫県へ立ち寄りこれまた世界遺産の「姫路城」へ。
今回の旅は主に、古い場所を巡る旅となった。
高速での渋滞覚悟の今回の旅。しかしなるべく渋滞にはハマりたくない。首都圏あたりでは、だいたい早朝6時ぐらいから混み始めると予想し、なんとかその前には通過しておきたいことを考え、前日の夜23時ごろ出発。深夜の高速道路をひた走る。やはり大型連休。深夜にしては車が多い。どこのパーキングエリアでも、車中泊をする車で駐車場は満車状態だ。さすが高速1000円&シルバーウィーク!
日の出前に、大阪・京都あたりを通過する。車も多くなり始めたが、渋滞に巻き込まれることなく通過。なにかと分岐の多い名古屋あたりでナビに惑わされ、なぜか通る予定のない環状線をぐるっと回って遠回りしてしまうも、順調にひた走り、東海北陸自動車道に入る。
が!!ここからが大渋滞の始まり。車の数が多いのに加え、北陸自動車道は対面通行箇所が多い。高速道路の途中に設置された仮設トイレも並ぶ人で大行列だ。念のため携帯トイレは車に積んであるが、やはり使いたくはない(笑)水分摂取をなるべく控えながら、渋滞を抜けるまで数時間。白川郷周辺に昼前に到着。
(A)福岡から出発!→ (B)白川郷 → (C)高山 → (D)姫路城
お昼は蕎麦定食。
前日の夜から走りっぱなしだったので、白川郷へ入る前にお昼ご飯と休憩をとる。この地方の郷土料理である朴葉焼きの定食や飛騨牛の定食などにも心惹かれるが、麺類をズルっと食べたい気分だったので、あっさりとした蕎麦定食を注文。
店内に置かれたテレビからは、クレヨンしんちゃんの作者が山で滑落死した事件と、この連休初日に観光客ら9人がクマに襲われた岐阜県高山市の乗鞍岳のニュースがずっと流れてる。今日は白川郷観光の後は、高山に移動する。高山市ではクマに警戒中らしいが、今回は山の中には入らないので大丈夫だが、ちょっとドキドキする。九州のクマは絶滅したのか、それともまだ奥深い山でひっそり生きているのかは定かではないが、九州にいるとクマとは縁遠い。岐阜の山々を見ながら、この山の中にはクマが生きているんだな~と思うと、なんだか不思議な気分になるのだ。
お昼を食べたら、世界遺産である白川郷の合掌造りの集落へ。集落に近い駐車場は満車だが、少し離れたところにはとっても広い駐車場が用意されているのでそこに車を止め、歩いて集落へ行く。まわりは山々に囲まれ、時折強めの風が吹くが、金色に光る大きなススキがキラキラと揺れる。秋晴れがとても気持ちが良い。


(左)合掌造りの集落 (中)絵に描いたような風景 (右)ここは今の日本だっけ?とつい思ってしまう
しばらく歩くと、合掌造りの民家を発見。民家の周りには、透明な水の小川が静かに流れている。山々があって、そこに川が流れていて、木の家があるという、まるで絵に描いたような風景が表れる。私の近くを歩く50代60代の観光客からは「懐かしい風景だね~」なんて声も聞こえ、私はこのような時代や風景の中に生きた事はないが、それでも何故か懐かしさを感じてしまう。暮らしと自然がとても近い風景。
県の重要文化財指定建造物9棟を含む約15棟が保存されている野外博物館、合掌造り民家園へ。建物の中や屋根裏が見学できたり、囲炉裏のそばで温かいお茶をいただける。
合掌造りの家は、近くで見ると想像していたよりも大きくて立派なのに驚く。茅葺の屋根も分厚い。園内では屋根の葺替え工事が行われている箇所もあったので、興味深く拝見。
また、木で造られた大きなブランコもあって、子どもたちが勢いよく漕いでいる。ちょっと乗ってみたいなーなんて思いながら見学。

(左上)大きな木製ぶらんこ。 (左下)屋根の工事作業中。 (右)合掌造りの民家は近くでみると大きい。
お休処・中野長治郎家には、「お茶どうぞ」の看板が。中には囲炉裏が2つほどあり、煙でもくもくしており、薄暗い。この薄暗さが、また良い雰囲気を醸し出す。茅葺屋根にとって、囲炉裏の煙は茅葺を乾燥させて耐久性を高める良い関係。だからこういう家は内部で火を使わないと、家の寿命も短くなってしまうらしい。
階段を使って2階に行くことができ、屋根裏を見学することもできる。今の日本の一般的な屋根よりもかなり急勾配な屋根。外から見るとかなり尖った三角形の屋根だ。基本的に雨漏りを防止するためらしいが。
こういう建物で個人的に好きなのが縁側。なので、縁側に座って温かいそば茶をいただく。
ついつい、いつまでも座っていたくなってしまうが、まだ見てまわりたいところがあるので、お茶を飲み終え、中野長治郎家を出る。


お休処・中野長治郎家でそば茶を頂き、屋根裏などを見学する。
合掌造り民家園には、様々な造りの建物が保存されている。穀物などを貯蔵しておくための板倉、刈り取った稲などの穀物類を干す稲架小屋、その他には水車小屋、神社やお寺の本堂など、集落の暮らしを感じることができる。また、古いものでは18世紀の合掌造りも保存されている。

(左)急勾配な屋根。 (中上)水車小屋に流れる水。(中下)民家には水が流れている。(右上)様々な造りの建物がある。(右下)縁側でのんびりとくつろぐ人々。
ここにいると、「ここはどこだっけ?日本だっけ?」とつい疑いたくなってしまう風景。ゆったりと流れる時間でしばしのタイムスリップ。
テレビや冷蔵庫、洗濯機などの便利すぎるもののない、このような自然と近い暮らしをしていた時代が、もしかしたらある意味、一番良い時代だったのかも、とふと思う。貪欲に溢れた今の時代からは、きっともう二度と戻ることのできない世界がここにある。
合掌造り民家園を出て、川に架かる橋を渡る。するとまた、合掌造りの家々に出会う。合掌造り民家園とは違い、道はコンクリートで車も通る。実際に住居として活用している合掌造りの家々が並ぶ。また、お土産屋や宿泊施設、食事処などもある。
秋の白川郷は、うっすらと紅葉が始まりつつある。また、彼岸花もきれいに咲いていた。
白川郷と言えば、合掌造りの屋根に白い雪がかぶさった冬の景色が有名だが、その季節もまた実際に見てみたい。
白川郷を散策した後は、高山へ移動する。駐車場まではけっこう距離があるが、ここから駐車場までの無料のシャトルバスが出ているので、それに乗って駐車場まで戻る。


秋の白川郷の風景
明日は高山を散策するので、今日は高山に宿をとった。宿といっても、ビジネスホテルなのだが。夕方前に白川郷を出て、2時間弱で高山に到着。日もだいぶ暮れたが、高山駅周辺には点々と観光客の姿が見られる。
ホテルに荷物を置き、夕飯へ繰り出す。駅周辺を歩き、何を食べようかとお店を探す。
飛騨高山と言えば、お土産屋さんなどで必ず見かけるのが「さるぼぼ」という人形。飛騨弁で「猿の赤ん坊」と言う意味なのだそうだが、お守りとしても使われているそう。大きな人形から小さなストラップまで、いろんなバリエーションのさるぼぼが見られる。
ひとしきり見てまわったところで、居酒屋風のお店に入った。そこで飛騨高山の代表的な郷土料理「朴葉焼き」を注文。初めて食べる。朴葉焼きとは、朴の枯葉の上に味噌をのせて焼いて食べる料理だ。注文した朴葉焼きには、飛騨牛や山菜が入っている。卵も絡め、七輪で焼かれる朴葉のいい香りを堪能しながら待つ。
出来上がった朴葉焼きのお味は、濃厚な味噌の味がとても強く、酒のつまみなる。飛騨牛のお味はというと、なんだかお肉が小さくて、よく分らなかったな…。
→ 2日目につづく

(左上下)高山駅周辺。(右上)飛騨高山と言えば、さるぼぼ人形。(下)飛騨高山の代表的な郷土料理「朴葉焼き」。
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