
正月明けにやってきた三連休は雪山三昧の三連休。
本当は年末年始のいずれかで雪山テント泊の予定だったのだけれど、荒れ模様のお天気と不安定な天気予報に惑わされ、
結局は「山は逃げないさっ!」ってことですぐ様やってくる三連休で雪山を堪能する事となった。
1日目は事情により遠出できなかったので、雪山となった福岡県の山「宝満山(829.6m)」をソロ。この日は青空が広がる好天候に恵まれた。
2-3日目は、強烈に吹雪かない限り決行しようと思っていた大分県の九重連山で雪山テント泊山行。
前日の好天候とは一変、曇り時々小雪が舞い、強風も吹くけど雪山を堪能。やっぱり雪山は楽しいな。
[1日目のルート]
長者原・九重登山口 → すがもり越 → 北千里浜 → 坊がつる(テント泊)
[2日目のルート]
坊がつる → 雨ヶ池越 → 長者原・九重登山口
朝、高速を走り九重ICで下りる。
昨日の快晴から一変、福岡もどんより曇り空だったけど、年末年始は九州の南の方は晴れマークが出ていることが多かったので、もしかしたら大分も!?と少しだけ期待してみたが、やはりこちらも同じようなご様子。
しかしそれよりも雪がどんな具合かな~とワクワクしながら長者原への山道を走る。雪もハラハラと舞う。
しばらく走った所で道路が凍結して白くなり始めたので、1年ぶりにチェーンを巻く。付け方忘れたかな?と思ったが、案外覚えていたのでホッ。
今回は長者原の九重登山口からすがもり越経由で坊がつるへ。そこで一泊。
下山は雨ヶ池越経由で同登山口へ下りる山行。
年末年始の飲み食いでちょいと増加してしまった体重を雪山を堪能しながら果たして減らせるかしらん?(笑)
長者原に到着。
やはり雪の三連休、駐車場には結構多くの車が停まっている。
山を見るとやはりガスって真っ白。白銀の世界に青空のコントラストはやはり期待するけど、でも白銀の世界に灰色の空っていうのも、辺りを見渡せば白黒グラデーションのみの世界。これもまた幻想的でアリ。好き。
そしてなにより、雪焼けし難い!
去年は快晴の雪山で見事に雪焼けし、真っ赤になったお顔に困ったので…。
愛車の軽四駆にチェーンを巻いて長者原に到着。駐車場には結構な数の車。お山はガスの中。
(左)九重登山口よりすがもり越経由で。(右)始めの長~いコンクリート道は今日は雪道に。
駐車場で準備を済ませたら、今年お初の雪山くじゅう山行開始。ウキウキ、ドキドキ、ワクワク。
まずは九重登山口からすがもり越を目指す。登り始めはいつもの長くて少々苦痛なコンクリート道から始まるが、今日は一変、雪の道。さすが、今年の冬将軍!雪も想像よりドッサリ。
長~い雪道をもくもくと歩く。今のところ風もそんなに吹いていないのでさほど寒くはなく、と言っても立ち止まるとすぐに冷えるが、歩くとすぐホカホカ暑くなるので、始めから薄着目で挑むとちょうど良い。始めの寒さはグッとガマン。
夏山と違って「+暑さ」で体力を奪われる事も少ない秋冬のお山はやっぱりいいね~。歩きやすい。
(左)分岐を「すがもり越」と指す方向へ。(右)さっそく雪の傾斜に取り付く。
長~いコンクリート道(本日は雪道)を歩き続けると、硫黄山道路とすがもり越の分岐。いつものように坊原を抜けて行くので、案内板が「すがもり越」と指す左の傾斜に取り付く。ここから雪山登山らしくなってくる。
少し高度が上がって後ろを振り返ると、いつもと違う世界。まるで「墨」一色で表現される水墨画のよう。いいね~、単色シンプルな世界。
こんな感じで年中同じコースを歩いてもシーズンや状況によって景色が全く変わるので飽きる事がなく、むしろ楽しませてくれる九重の山々。
当たり前だけど、季節はめぐっているのだね。この冬が終われば、新緑の春がやってきて、風景はまた一変する。
それまでこの冬山を楽しむのだ。
傾斜をもくもくと、そして途中で景色を眺めたり、写真を撮ったりしながら進む。
本日のザック+カメラ重量は60Lで14~15キロほど(テント半分入り)。45Lザックで行く予定で詰めてみたが、冬山装備のためギュウギュウ詰めでパンパンになってしまったので、少し余裕を持たせてサイズアップ。
ほぼ同じ重量で去年の紅葉の頃もテント担いでここを登ったが、その時は重さ+暑さでちょっとしんどかったけど(個人的に暑いのが苦手っていうのもある)、今回は前日にも福岡の雪山を登って体が慣れたのか、比較的楽に登れる。これで正月太りした分がなければ、もっと快適に登れるか…?
されど雪山、通常よりは時間がかかる。

(上)まるで「墨」一色で表現される水墨画のような景色。(左下)雪の傾斜を登る。(右下)雪山を楽しみながら。
登りが終わると、先ほどの硫黄山道路と合流。
三俣山と星生山・硫黄山の鞍部まで落石注意な平坦な道が続くが、ここから風が強くなり小雪が吹雪く。雪も足がズボっと埋まるほど深くなってくる。
風景はガスと吹雪く小雪で白い世界が更に白く。視界は数十メートルほど。周囲の山々はほとんど見えない。
ズボズボ埋まりながらしばらく歩くと、いつもは平坦な道のど真ん中に、雪の壁が出現。高いところで自分の背丈ほどある雪の壁。その壁に沿って歩いていく。
左手にかすかに見える三俣山の斜面を眺めながら。

(左上)平坦な道は雪でモフモフ。(右上)ガス&小雪が吹雪き、視界は数十メートルほどに。(下)平坦な道に出現した、背丈ほどの高さの雪壁。
(左)涸れ谷に出る。前方に見えるはずの噴煙を上げる硫黄山も今日は見えず。(右)ガスと小雪吹雪く中、列をなして歩くグループさん。
三俣山と星生山・硫黄山の鞍部の涸れ谷に出る。
いつもは見えるはずのモクモクと噴煙を上げて活動している硫黄山は今日は全く見えない。
数十メートル後ろを、列をなして歩いている6人ほどの登山者グループさんの姿も、白い世界ですっかりシルエット化。でもなんだかその風景が雪山の映画っぽくてカッコイイぞ。
涸れ谷を渡ったら、すがもり越までの最後の長いガレ場を急登。
本来ならゴロゴロ石の傾斜なのだが、石のほとんどは雪に埋まる。
先の視界が悪いので、岩に描かれた黄色い目印と、吹雪く小雪に消されながらもかすかに残るトレースを頼りにルートを選び登っていく。
涸れ谷からすがもり越までの最後の長い登り。視界が悪いので黄色い目印とトレースを頼りに。
(左)お先真っ白け。(中)雪のガレ場をせっせと登る。(右)小雪と強風が吹く中、一歩一歩進む。
強風とサラサラ小雪がビヨーーーッと吹きつけてくる。大雪が吹雪きそうだったり雨が振りそうな天気だったら今回はおそらく決行していないが、サラサラ小雪なのでそこまで手こずらず登る事ができるが、さすが雪山、ザックの重量も相まって通常よりも時間がかかる。
寒さは終始強風が吹きつけてくるが、立ち止まりさえしなければ体は温かく、どうしようもないほど寒くはない(個人差あり)。しかし、鼻水は止まらないけども…(これも個人差あり)。
先が見えないので通常よりも更に長く感じる雪の傾斜を一歩一歩進む。こういう時は先を目指さず、ただ右足を出して次に左足を出すことのみに集中するベシ。先を見ると発生する苦痛には集中せず、一歩一歩足を出せばいづれ着くナリ。
……と私のお山は教えてくれるような…。

(左上)小雪吹雪くすがもり越。(右上)すがもり越避難小屋の気温計によると、ただいまマイナス4度ほど。(左下)小雪吹雪く。(右下)眼下には真っ白な北千里浜。
そんなこんなで強風と小雪にさらされながら登り切るとすがもり越に着く。
左手には三俣山への取り付き口、右手には避難小屋があるが、小屋内にも雪がこんもり入り込んでいる。
小屋に設置されている気温計によると、ただいまマイナス4度ほど。
休憩すると温まった体がすぐに冷えて寒くなってしまうので、休まずに先を行く。お次はすがもり越から北千里浜へと下りる。
雪にズボズボとハマりながら北千里浜までの傾斜を駆け下りる。楽しい!
ここからも相変わらず強風と小雪。視界の先は真っ白け。
時折ビョォォォーっと煽られる。
眼下に見える真っ白な北千里浜へは先ほどまでの登りから打って変わって下り。
この雪の下りが楽しくて楽しくて…。
結構緩い雪にズボズボズボ…とハマりながら駆け下りる。そしたら時々ズボっと膝ぐらいまで埋まったり。
転んだって痛くない!足にかかる下りの負担も軽減!楽しぃ~!
あぁ~、ソリで下りたぁ~い!でも所々岩ゴツゴツだし危ないかな~。
…なんて事を風が吹く中で空想しながら楽しむ。
いや、今度はシリセード用ソリ持ってこよう…。

(上)一面真っ白、北千里浜。(左下)風に煽られ、地面の雪が舞う。(右下)一瞬、ホワイトアウト。
北千里浜に下りる。強風も少し和らぐが、相変わらずの白い世界。素敵。
時折風に煽られ、地面の雪がブォーーーっと舞う。素敵。
そんな風景を眺めながら、平らな道の続く白い世界の北千里浜を坊がつる方面へと歩いていく。


(上)高度感のある谷を法華院温泉目指して下る。(左下)雪の斜面を駆け下りる。楽しい。(右中)緩い雪の傾斜をズボズボと下り…。(右下)時折、膝ぐらいまで雪に埋まる。
平らな道が終わったら、今度は三俣山と中岳の鞍部から法華院温泉を目指して谷を下る。
中岳側の山をトラバースするように高度感のある斜面を進んで行くが、ここもなかなか雪がもっさり。
北千里浜への下りの雪道を楽しんだように、ここでも下りを楽しむ。
ズボズボ…と雪を踏みしめて下っては、膝までハマり…を繰り返す。きゃは~、楽しいぞ。
法華院温泉までもう少し。前方には大船山や平治岳が見えてくるのだが…、今日は真っ白で見えず。
しばらく傾斜を横切るように進んでいくが、ここ一体はかなり雪が緩く、膝までズボっと埋まること数回。また、谷側の雪は足を置くと、緩いのでグシャっと崩れる。
そんなこんなで雪を楽しみながら進み、法華院温泉へと下る。

(左)雪が緩くて崩れやすい山の傾斜道。(右)前方には大船山などが見えてくるのだが、本日は見えず。
(左)雪の坊がつる。(右)雪の法華院温泉山荘。
谷を下ったら法華院温泉に出る。法華院温泉山荘を抜ける時に通る談話室は登山客で大変賑わっている様子。
こんな寒い雪山でほっこり温泉っていうのもアリよね~、今日は温泉に入るか入らないか、どうするかな~なとど考えながら、坊がつるのキャンプ場へと歩く。
本日の坊がつるは引き続き強い風が吹き、サラサラ小雪が舞う。
そんな中、まだ体が温まっている内にテント設営に取り掛かる。が、強風が吹くのでテント設営に少々手こずりながらもなんとか設営。その頃にはすっかり体も冷え切って、寒~いっ。
そしてテント設営時に起きた、本日の悲しい事…というかマヌケな事…。すっかりアイゼンを付けたまま設営している事を忘れ、全室部分のフライシートを自ら踏んでしまって、爪で二箇所ほど穴を開けてしまったのだ…(泣)
強い風と小雪の中、本日はMSRフューリー設営。オレンジFuryは雪に映えてなかなかカッコよろしいかも。


(上)雪の坊がつるにはテントがチラホラ。(左中)寒いのでテントに入り、前室から雪景色を鑑賞。(右中)ガスの隙間からちょっとだけ青空。(左下)炊事棟の水は凍結防止のため出しっぱなし。水が普通に使えて有り難い。(右下)テントのバッグには三俣山。
雪の坊がつるにはテントがチラホラ。
テント設営後は、荷物類にかぶった粉雪を払い落としながらテント内に詰め込み、テント内は荷物でテンヤワンヤ。
ガスからかすかに姿をあらわす雪の山々を眺めたり、写真を撮ったり、雪散歩したりして過ごすが、とにかく風も相まって寒いっ!歩いていた時のホカホカ感はどこへやら、懐かしい。
雨風雪や低温にさらされながらも、私のサブ機の小型軽量一眼レフ(Nikon D40)は毎回よく頑張ってくれる。
機能等に関しては少々物足りない部分もあり、また今時のカメラとしては画素数が600万画素クラスとかなり時代遅れな感じだが、それはそれでなかなかよい仕事をしてくれる。雨や雪の山行などでは多少濡れようが使用しているので、「いつか壊れるかも!」と少々覚悟はしているが、今のところ問題ナシのかわいいカメラ。
(左)強風で地面の雪が舞う。(右)寒いのでテントに引きこもり。その後、すっかり出不精に…。
風が吹くと地面の粉雪が舞う。冷たい風を避けるため、というかそろそろ寒くて外にいられなくなってきたので、テント内に引きこもる。…とその前に、山荘でビールを調達しておく。
テントに強い風と雪が当たってくるが、フューリーの独特な(設営し難い)フレームワークとペグダウンの多いテントのおかげか、居住の安定・安心感は抜群だと思われる。
雪の温泉もいいな…とテント設営前は思っていたが、寒いのでやっぱりや~めた。テントにこもるとすっかり出不精に…(笑)
お腹も空いたことだし、ちょいと早いがテント内でミニ宴会。
本日の夕食は担ぎ上げてきたおでん。温めるだけなのでとっても簡単。
燃焼効率が良いとされる プリムス イータ・パック・ライト で温めるが、気温の低い雪山ではあまり威力を発揮できず。
ホクホクおでんとビールで過ごすテント内。気づけば日も暮れる。
外はまだ風が強くて寒いので外に出たくないけど、トイレには行きたい…。誰か代わりに行ってきて?なんて無理な事を言いつつも、覚悟を決めて外に出る。
その時、テント設営時にアイゼンでフライに穴を開けるという失敗に引き続き、またまたやらかす私…。

(左上)山荘でビール調達。(左下)前室で簡単調理中。(右)夕食は担いできたおでん。
明日の朝使おうと取っておいたおでんの汁が入った鍋をひっくり返す…というか、転がす。テント内に汁がビチャ~。最悪…。
「ここに置いておくから出る時にひっかけないように気をつけましょう!」と自分に言い聞かせた後の出来事…。
私、正月ボケか?雪山浮かれボケか??幸い、しっかり蓋をしていたのでそこまでヒドい事態にはならなかったものの。
登山靴もインナーテント内に避難。うっかり前室に置きっぱなしにしておいたら、凍って冷たい登山靴を朝一で履くという罰ゲームさながらの辛いハメになってしまう可能性大なので。
21時頃、ちょいと底冷えを感じつつも、顔までシュラフにもぐって市販の風邪用マスクを装着して就寝。
この風邪用マスク、寒いテント泊ではなかなか重宝。鼻水(時にヨダレ)がシュラフに付着することを防ぎつつ、顔辺りを自分の息と共に温かくしつつ、喉の乾燥も防ぎつつ、と軽くて役に立つアイテムなのだ。
さて、ほんのり底冷えを感じる中、寝れるかな…。(マットの選択、間違えたかも…。)
過酷な冬季登山でも高い信頼性のある2人用アタックテント。驚きの強度張力設計で高強度。特にフライ使用の際は、前室はフレームの張り出しで別棟の様な空間。 |
新しいボーフレーム構造を取り入れ、最も過酷な条件でも耐えられる快適空間の2人用フリースタンドテント。 |
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エアライズ2 DXフライ仕様 前室にフレームが入った大きなDXタイプのフライシートをセットしたモデル。居住性は格段に向上。 |
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4本で構成する斬新なフレーム構造が、高い耐候性と広い室内空間をつくりだす4シーズンテント。 |
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