
[今回のルート]
牧ノ戸登山口 → 沓掛山 → 御池 → 天狗ヶ城 → 星生山 → 牧ノ戸登山口
福岡方面も白くした週末寒波がまたまたやってきた。...という事は、その後は雪山日和!直後の晴天狙って、思いつき九重連山へ。
1月は小雪舞う九重山テント泊山行で白黒な素敵な世界を堪能したので、今回は晴天雪山をソロで味わう。
今回は牧ノ戸登山口から登る。
長者原から牧ノ戸峠までは完全な雪道になっていたので、長者原の駐車場でタイヤにチェーンを装着する。
夕刻近くまで雪山を堪能したかったので、今回は昼前から登り始める予定で遅めの出発。しかしそれにより、すでに牧ノ戸峠の駐車場は車でいっぱい。満車だ。本日は平日だって言うのに。
なんとか、駐車場の端にスペースを発見。しかしちょっと雪深く、皆さん避けてるような感じの場所。雪下に隠れた障害物がないかを確認後、チェーン+四駆ならなんとかなるだろうと信じてそこに停める。

(左上)登り始めの雪道。いつもはコンクリート道。(右上)気持ちの良い晴天の空。(下)冠雪の由布岳。
牧ノ戸登山口から、いつものコンクリート道を登る。
本日は雪道となったコンクリート道。おかげで、いつも少々苦痛なコンクリート道が登りやすく。
晴れているので、登り始めるとすぐに暑くなってくる。雪道のコンクリート道をひとまず終えると、ひらけた展望スペースに出る。そこからは、遠く冠雪した由布岳の姿。空は青く晴れ渡り、本日の眺望はなかなか。
そんな雪山の景色を堪能しつつ、写真を撮りつつ進む。
晴天雪山、最高~!今日はこの先、どんな景色を拝む事ができるのか、ワクワクなスタート。

(左上)九重連山から少し離れた所に位置するお山、湧蓋山も真っ白。(右上)モワモワ雲海。(下)遠く阿蘇山。
牧ノ戸峠の駐車場を見下ろせる位置まで登る。九重連山から少し離れた所に位置する、涌蓋山(1,499.5m)もすっかり雪山。
時間と共にだいぶ薄くなったであろう雲海からは、所々に白い阿蘇の山々が姿をあらわす。
幻想的な阿蘇山の風景をしばし堪能。そういえば、久しく阿蘇山に登っていない事に気づく。
白くなっている阿蘇山を見ると、登りたい気持ちがムクムク…。
今度久々に登ってみるかな。

幻想的な阿蘇山の風景を堪能。
うっすら雲海の阿蘇山を堪能した後は、雪の岩場を登って沓掛山(1503m)に立ち寄る。
遠く続く稜線と三俣山(1,748m)など、おなじみの風景が広がるが、雪山となるとまた雰囲気が変わって素敵。
沓掛山からの風景。
沓掛山を後にして、雪の稜線歩き。
雪山となると、いつも登っている山とはまた違う山に登っているように感じる。…とまぁ、雪山レポを作成する度にそう書いているような気がするが、今回もそう感じたので、率直にそう書いておく(笑)
しかし、雪の稜線歩きは気持ちがいいなぁ~。このシーンと静まり返った風景と空気感がたまらない。牧ノ戸峠の駐車場はほぼ満車だったにも関わらず、人に出会う事はほとんどない、静かな雪山歩き。
静かすぎて、「ドッドッドッドッ…」と唯一音が聞こえるなと思ったら、登り傾斜を終えた後の自分の心臓の音だった…なんて事もある(笑)

(左上)青空に十字架。(右上)白い雪と青い空のコントラスト。(下)雪の稜線歩き。
西千里ヶ浜に着くと、あれれ!?雪が少ない。先ほどまではけっこうな雪歩きだったのに。
遠く久住山(1787m)が見えてくる。あれれ!?久住山のてっぺん付近も雪がほとんどない。どうやら風で雪が吹っ飛んでしまった様子。
これからどこの山に登るかは決めておらず、うっすら久住山にも登ろうかな~と思っていたが、雪のない状態を見て保留…。とりあえず、まずは凍った御池を目指す。
途中、登山者のおじ様から「御池は凍ってて歩けるよ~」との情報を頂く。この冬時期ならではの凍った御池はやはり見なければ。
西千里ヶ浜を歩く。遠く久住山頂には雪がない!?

(左上)星生崎の岩と紺碧空のコントラスト。(右上)下ってきた道を振り返る。(左下)山頂に雪がない久住山。(右下)久住避難小屋の広場へと下る。
西千里ヶ浜を歩いて、星生崎直下へ。ここで昼過ぎに見たいものは、星生崎の岩と紺碧空のコントラスト。岩の背景に広がるあの吸い込まれそうな深~い空の色がたまらない。本日は雪山とあって、白・茶・青の三色構成だ。
星生崎直下から久住避難小屋のある広場へと下る。目の前には、そびえる久住山。しかしやっぱり雪少ない…(泣)
久住分かれから御池・中岳方面へと進む。こちら方面はなかなか雪が多くなる。
モクモクと噴煙を上げる硫黄山や雪化粧の三俣山・星生山、遠く由布岳など晴天の雪山風景を眺めながら、ボチボチと高度を上げていく。
噴煙を上げる雪の硫黄山。
今年も出会えた、氷結の御池。
さっそく天然のスケートリンクに足を入れる。
分厚く凍った氷は、ちょっとやそっとでは壊れそうもない。…とは分かってはいるものの、自分が乗った場所が崩壊したら…なんて少しばかり想像してしまう。
氷の中をのぞくと、シュワシュワっとまるで気泡のような模様が広がる。もしくは、白い針が無数に映えているようにも見える。
そんな氷の中を覗きながら、しばし縦横無尽に御池散歩。
散歩後は、通常なら池の淵を回るルートとなるが、そのまま池を突っ切りショートカット。

(上)氷結の御池。(下)氷の中の模様。
(左)石造りの避難小屋「池ノ小屋」。(右)小屋内でお昼ごはん。
御池を堪能した後は、「さて、どの山を登ろうか?」と考える。…とその前に、お腹も空いてきたことだしお昼にしよう。
このあたりは風も冷たく、御池のんびり散策ですっかり体も冷えてしまったので、近くにある石造りの避難小屋「池ノ小屋」で昼食にする。
誰もいない貸切小屋の中で、冷たい風を遮ってくれる小屋の有り難さを感じつつお昼。それでも小屋内でジッとしていると冷えてくる。

(上)中岳。(下)天狗ヶ城。
お昼を終えた後は、小屋の外に出てこれから登る山を決める。
ここからは、中岳、天狗ヶ城、稲星山、久住山などが見え、「稲星山~久住山」へ行ってみるかなと思ったが、どちらのお山も頂上付近の雪が風で吹き飛んでしまったようで岩と地面が丸見えなので、途中でアイゼンを外さなければならなくなる。それは少し面倒臭く感じたので、近くに見える中岳にしようかと思ったが、中岳も雪がなく、毎回よく登っている気もするのでやめて、今回はひとまず天狗ヶ城へ登ることに決める。
(左)雪と影。(右)先ほどまで散策していた御池を見下ろす。
小屋から天狗ヶ城と中岳の鞍部へと進む。先ほどまで散策していた御池を今度は上から見下ろす。
日が傾いてきて、自分好みな風景へと変わっていく。
お昼過ぎのため、ほとんど登山者もいない静かな登山道。そんななんとも言えない静寂をただ味わい、雪の景色を楽しみながら歩いていく。
(左)天狗ヶ城に取り付く。(右)滑らかクリームのような雪の造形。
天狗ヶ城と中岳の鞍部から天狗ヶ城に取り付く。ゴツゴツの大岩が目の前にあらわれた所で、今回は右手にまわる。
打って変わって、こちら側は雪が豊富。
まるで滑らかなクリームのように見えるおいしそうな雪の造形を眺めながら深い雪のトレースをたどり、最後に雪の傾斜をひと登りしたら山頂に到着。またまた静寂の中で、自分の心臓の音だけが自分に聞こえてくる。ふぅ~っと一呼吸。
天狗ヶ城の山頂からの展望が広がる。鞍部からちょいと登っただけの気分だが、高度が少し上がるだけでこんなにも景色が変わる。
眼下には、先ほどまで楽しんでいた氷結の御池、あたりには久住山、中岳、星生山などの山々が広がる。
傾いてきた眩しい太陽の光が、風景に影を加える。立体感が増して素敵な風景となる。
天狗ヶ城の山頂より。

(上)おそらく新燃岳だと思われる噴煙。(左)御池と久住山。(右)星生山と硫黄山の噴煙。
天狗ヶ城でしばし風景を堪能していると、遠く南の方角に噴煙が上がっている事に気づく。阿蘇山の噴煙か?と思ったが、阿蘇はその噴煙のもっと右側手前に位置している。
となると、九州の南で只今噴火中の新燃岳だろうか?高度2,000~3,000mに達すると言われる新燃岳らしきその噴煙は、東の方角に流れていく。九重山からも見る事ができた事に驚く。
ここから見るとパフっとかわいらしい感じで上がる噴煙。でも距離が遠い割には大きく感じる。近くで見たらとんでもないんだろうなぁ。
天狗ヶ城を後にして、久住分かれへと戻る静かな登山道。
更に日は傾いてきたが、夕刻近くの景色を堪能するにはまだまだ時間がありそうだ。
さて、どっか登るかな?
天狗ヶ城を後にする。
(左)傾いた太陽が眩しい。(右)星生崎へと続くトレースに誘われて。
九重山に入ってから、本日ずっと気になるお山があった。それは星生山。
風で雪が吹き飛ばされてしまったお山と違って、こちらはまだまだ雪山チック。そして何より、星生崎の傾斜に付くトレースにそそられる…(笑)
星生崎へと続くトレースに誘われて。
久住避難小屋のある広場に着いたら、トレースに誘われるように星生崎に取り付く。
思ったよりも雪が多い登り傾斜をせっせと登る。息が上がる。
登りながら、どれだけ高度を稼いだか確かめるべく後ろを振り返ると、結構な高度感。自分がた辿ってきたトレースが下へと続く。
時折雪にズボっとはまりながらも、一気に傾斜を登りきったら、行きには岩と紺碧空を見上げて楽しんだ星生崎の上に到着。ふぅ~、一気に汗ばむ。


(上)星生山へと続く稜線からの眺め。(中左)遠く阿蘇山。(中右)夕日に照らされる雪の傾斜と星生山。(左下)星生山への稜線歩き。(右下)日が落ちていく。
更に日が傾き、夕刻風景に。静かな風景に、今日が終わる寂しさのような感覚が加わる。
しばし星生崎からの風景を楽しんだ後は、星生山へと続く稜線を進む。まだ雪がしっかりくっついている稜線の傾斜は、夕日に照らされてとても滑らかに見える。
雪と岩の稜線を歩き、星生山へ到着。
稜線を写真を撮りながらのんびり歩いていたら、結構時間が経っていた。こりゃ、下山する頃には日が暮れちゃってるかも…。
山頂から、眼下にはモクモクと噴煙を上げる硫黄山。
そして空は少しずつグラデーションがかかり始め、かすかに虹みたいなものが出現。うーん、しかし、今日は空がキレイに焼けそうな雰囲気ではないかも…。
山頂から下山開始。雪の傾斜を下る。
雪がだいぶ固くなっているので、新雪のようにサクサクっと足に負担なくリズミカルに下る事は難しい。
しばらく下った所で、左足がすっぽり付け根までズボっと雪の中に落ちる。驚いた。
落ちた左足は地面に付くことなく、宙ぶらりん。腕と上半身と右足を使って、左足、雪から脱出!
その後、傾斜を駆け下りる。

(左上)星生山と稜線。(右上)空には虹らしきものが。(下)硫黄山の噴煙。


(左上)三俣山と遠く由布岳。(右上)夕日に照らされる雪のじゅうたん。(中左)遠く久住山。(中右)日が沈んでいく。(左下)星生山の稜線。(右下)歩いた星生崎から星生山のギザギザ稜線。
星生山を下りたところで、おじ様登山者と出会う。私を見るなり「え!?女性!?」と驚かれる。その後も下山道で出会った登山者さんにも次々に驚かれたり、「慣れてるね~」などと声を掛けて下さったり…。
まぁ、こんな遅くまで女一人山の中にいたらしょうがないのかなと思いつつ、なんだか女子が男子トイレに入ってしまったかのような、肩身の狭いような妙な居心地を感じつつ、気にかけて声を掛けて下さることに感謝しつつ、下山。
本日も雪山山行、満喫!
日が暮れる。
「晴天!雪山!九重連山!」終わり
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